
あなたは忘年会の最中に会社の上司から「前に出てスピーチしてよ」を言われた経験はないでしょうか。
毎年同じ社員が司会進行やスピーチを担当する会社もあるかもしれませんが、中には「忘年会のスピーチは新入社員の担当」となっている会社も少なくありません。
そんな新入社員にとっては、例え社内の行事であるにせよ人前でスピーチをするなんて緊張する事この上ないでしょう。
「どのくらいの長さスピーチすれば良いの?」「どんな内容を話せば良いの?」と頭を悩ませている方の為に、今回は「忘年会のスピーチ」についてまとめてみました。
目次
忘年会の挨拶の基本的な流れは?
忘年会の挨拶の「3つの流れ」を掴もう!
忘年会は会社によって多少の違いはあれど、おおよその流れは同じと言っても過言ではありません。
殆どの会社では「開会の挨拶」の後に「乾杯の挨拶」があり、歓談の時間があって最後に「閉会の挨拶」となります。
この代表的な3つの挨拶は社長や会長などの役員が行う事も多いのですが、社員に任される事や「開会の挨拶」と「乾杯の挨拶」の間に「社員から一言」があったり、会の中盤に「一年の振り返りや来年への抱負」のスピーチを求められることも少なくないようです。
挨拶のコツは短く、分かり易く!
もしあなたが乾杯前のスピーチ(社員から一言)を依頼された場合には「短いスピーチ」を心がけましょう。
だらだらと話してしまうと聞いている側が疲れてしまったり、せっかく準備したビールの泡が消えてしまって盛り上がりの欠ける乾杯になってしまいかねません。
とはいっても短すぎても「あれ?もう終わったの?」となるので、長すぎず短すぎないのがベストです。
「そんなこと言ってもどんなスピーチをすれば良いか分からない!」という方の為に、次からは具体的なスピーチの例文をご紹介していきます。
新入社員にもオススメ!挨拶例文2パターン
新入社員の挨拶はフレッシュさをアピールしよう
忘年会などで突発的なスピーチの標的にされやすいのが「新入社員」
乾杯前に「お前、前で今年の抱負を言え!」と突然言われる事もありますが、多くは式の中盤で会が盛り上がってきた頃にほろ酔いの先輩に指名される事が多いようです。
そんな時に全社員の前で「えっと…あの…」とモゴモゴもしてしまわないよう、一つ例文をご紹介します。
○○部△△課の□□ □□です。
今年4月に入社した時は右も左も分からないことだらけでしたが、先輩方から丁寧に指導して頂き徐々に仕事に慣れる事が出来ました。
本当にありがとうございました。
この一年はあっという間でしたが、来年の4月には後輩も入ってくるので、一日でも早く先輩方のような頼れる社員になれるよう、より一層頑張って参ります。
引き続きご指導ご鞭撻の程、どうぞよろしくお願い致します。
ポイント
特に大きな会社ではあなたを知らない社員も多いはず、先ずは所属と名前を言いましょう。
そして先輩への感謝の気持ちと来年の抱負を言えばバッチリです。
新入社員は急にスピーチを振られると頭が真っ白になってオロオロしてしまいがち。
オロオロして時間を浪費してしまってはもったいないので「スピーチをするかもしれない」という心づもりで、忘年会の日はある程度言いたい事を事前にまとめておくことをお勧めします。
幹事は仕事は重要!幹事の挨拶で場を盛り上げよう!
新入社員は急なスピーチを振られる事が多いようですが、2年目や3年目になれば安心というわけではありません。
2年目や3年目等のいわゆる「若手社員」はスピーチを振られる可能性は低くなるものの、それ以上に重要な「司会進行」、いわゆる「幹事」を任される事が多いのです。
会社での忘年会は、社長や会長等の取締役が出席する事も多く「上手くやらなければ」という緊張でガチガチなってしまう方も多いはず。
そんな初めての幹事を任された場面で上手く言おうと堅苦しい挨拶をするのは逆効果です。
もちろん社風によるところはあると思いますが、せっかくの「忘年会」なので笑顔で挨拶をして楽しい会になるように心がけましょう。
忘年会の挨拶の例文(職場によって色々)
引き続き忘年会について挨拶時の例文を交えてご紹介していきたいと思いますが、忘年会の挨拶には大企業と中小企業で若干の違いがあるそうです。
大人数が集まる大企業は同じ会社でも知らない人がいる事が多いからなのか、落ち着いた雰囲気の会が多く、全社員の顔と名前が一致する事が多い中小企業はフランクな雰囲気の会になる事が多いそう。
そのため忘年会で挨拶や幹事を任された場合には、自分の会社の忘年会が落ち着いた雰囲気とフランクな雰囲気どちらに分類されるのか確認しておく事をお勧めします。
大企業での忘年会の挨拶例
まず大企業の忘年会で挨拶を任された際には、丁寧な言葉で話すように心がけましょう。
大企業にはとても多くの社員が在籍しているため、初めてあなたを見るという社員もいるかもしれません。
全員が顔見知りであれば、多少崩した言葉で挨拶しても良いかもしれませんが、知らない人がいる可能性のある大企業での挨拶は、ピシッと襟を正してスマートに行う方が得策です。
ただ、大企業であっても中小企業であっても「短かすぎず長すぎないスピーチ」になるように気を付けてください。
いくら大企業が丁寧で落ち着いた挨拶が好まれると言えど、堅苦しい話を長々されると聞いている方は疲れてしまいます。
開会の挨拶の例文
では、大手企業の開会の挨拶についてひとつ例文をご紹介したいと思います。
それではお時間となりましたので、これより〇〇(社名)の忘年会を開催致します。
私は司会進行を務めさせて頂きます△△と申します。
どうぞよろしくお願い致します。
さて、今年は会社としての新しい取り組みも始まってとても忙しい一年となりました。
そんな一年を乗り越える事ができたのも、社員全員がお互い支え合って頑張ってこれたからだと考えています。
今夜はそんな一年の労をねぎらい、楽しく過ごしましょう。
それでは乾杯に移りたいと思います。
ポイント
大人数の会の場合には、まず「お時間となりましたので~」と「会を始める合図」となる言葉を言いましょう。
この一言で会場は静かになるので、自己紹介と今年の会社全体の概要を続け、そして社員をねぎらう言葉をかけて乾杯の挨拶に繋げていきましょう。
挨拶では「えー…」という前置きや「つまり」や「つきましては」というような接続の言葉は極力使わず、言いたい事をシンプルまとめて言うようにしてください。
一般企業での忘年会の挨拶例
大企業に比べると一般企業である中小企業の挨拶はフランクなものが多いようです。
知り合いの社員が多い分、畏まった挨拶よりもユーモアを交えた面白い挨拶が好まれるのでしょう。
開会の挨拶の例文
では中小企業の開会の挨拶はどんなものなのでしょうか。
みなさん、本日はお集まりいただきありがとうございます。
これより○○(社名)の忘年会を始めたいと思います。
私は、今回司会進行役に任命されました△△です。
頑張りますのでよろしくお願い致します。
(緊張しているので噛んでしまったらご愛嬌という事で。)
さて、みなさん今年も一年おつかれさまでした。
大変な事もたくさんありましたが、皆さんのおかげで今年も無事年末を迎える事が出来ました。
今日は明日の事は忘れてたくさん飲んで食べて盛り上がりましょう。
それでは、乾杯の音頭を□□さんお願いします。
ポイント
中小企業の忘年会の場合、大企業と同じ丁寧な口調でも落ち着いたトーンより明るいトーンの喋り方が好まれるようです。
ただ、比較的フランクな挨拶で良いと言っても最低限の礼儀は必要。
開会する旨の声掛けと自己紹介、そして今年一年の振り返りと閉めの言葉を端的にまとめて挨拶しましょう。
()内の言葉はユーモア枠の言葉なので、言っても言わなくても構いません。
ユーモアを交えると和やかな雰囲気になりますが、無理に交えようとすると逆に会場が冷え切ってしまうので、苦手な方は無理に挨拶でユーモアを言う必要はありません。
中小企業の挨拶も大企業と同様、「簡潔さ」が大切です。
グダグダと長くならないように気をつけましょう。
あまりに挨拶が長くなってしまうと、フライングでこっそりとお酒に口をつけてしまう人がいるかもしれません。
まとめ
11月に入り、社内で忘年会の話をする機会も増えてくるでしょう。
忘年会当日に突然スピーチや挨拶を頼まれたり、幹事として挨拶する際には「短くシンプル」に話す事を心がけましょう。
忘年会では特に、長々と話されるよりポイントを押さえた簡潔なスピーチが好まれます。
なぜなら皆目の前のお酒や料理を楽しみにしているから。
美味しそうな料理やお酒を目の前に、長い挨拶話を聞かされて「待て」状態が続くのは辛いものです。
「乾杯の待ち疲れ」が無いように、要点を絞ったシンプルなスピーチや挨拶をすれば社内の評価もぐっと上げる事が出来るかもしれません。
一年を最後まで楽しく過ごせるように「スピーチ(挨拶)は短くシンプルに」という言葉を頭に入れて忘年会に臨むことをお勧めします。