
あなたの家の冷蔵庫にはどんなお茶が常備されていますか?
麦茶に緑茶、玄米茶等一言で「お茶」と言ってもその種類は様々です。
ちなみに我が家の常備茶は麦茶ですが、幼い頃ははと麦茶が常備されていました。
幼い頃アトピーがひどかった私に、母が「アトピーが治るからこれを飲みなさい」と言ってはと麦茶を注いでくれたことをよく覚えています。
ただ、幼い私にはあの独特の苦みはちょっと飲みづらかった記憶が…
先日たまたまスーパーではと麦茶を見つけて「そういえば小さい頃よく飲んだな…」と当時の記憶が蘇った私は、気づけば「はと麦茶」を買い物カゴに入れていました。
今回は個人的にも思い出深い「はと麦茶」について「はと麦茶と美味しい淹れ方」をテーマにお送りしたいと思います。
はと麦茶は健康、身体に良いのか?
はと麦茶を水出し・煮出しで美味しく淹れるには?
はと麦茶を避けた方がいい人って?
といったような疑問について詳しく説明していきますので、どうぞ最後までジックリご覧になって下さいね!
目次
はと麦茶は身体に良いの?
はと麦茶は、緑茶や麦茶に比べてあまりメジャーでないイメージではありますが、実は数々の効能を持つ、優れた飲み物なのです。
ざっと上げるだけでも、
ニキビやシミなどの肌荒れ改善
リウマチや神経痛予防
むくみ改善
疲労回復効果
といった効果が期待できるそうです。
加えて免疫力が上がったり、火照った身体を落ち着かせたりする効果があったりと良いとこずくめのはと麦茶。
昔から「はと麦茶」は「美肌効果がある」や「イボに効く」と言われていたのは知っていますが、これほど効能があるとは知りませんでした。
ノンカフェインなので子供も安心して飲めるだけでなく、就寝前にも飲めるのも嬉しいところです。
そんなはと麦茶の原料となる、はと麦特有の成分が「コイクセノライド」
この成分が新陳代謝を促して肌荒れを予防し、美肌に近づける働きをしてくれるそうです。
はと麦茶は、女性にはもってこいのお茶と言えるかもしれません。
ちなみに「はと麦」は殻と薄皮、渋皮を取り除いて実だけの状態にすると、漢方薬の「ヨクイニン」になるのだそうです。
はと麦茶の美味しい飲み方
冒頭で「はと麦茶には独特の苦みがある」とのお話をしましたが、全部のはと麦茶が苦いわけではありません。
はと麦茶には「殻ごと焙煎したもの」と「殻を取り除いて精白したもの」の大きく分けて2種類あります。
苦みを感じるのは「殻を取り除いて精白したもの」
「殻ごと焙煎したもの」は色も香りも麦茶のようなので、それほど抵抗なく飲む事が出来るでしょう。
では「殻を取り除いて精白したはと麦茶」をおいしく飲む方法はないのでしょうか。
水出しと煮出しそれぞれで「美味しくはと麦茶を飲む方法」を調べてみたので参考にしてみて下さい。
はと麦茶をおいしく飲む方法(水出し編)
水出しで「はと麦茶」を作る場合に気になるのが「カルキ臭」
敏感な方ははと麦茶の苦みよりもカルキの臭いが気になる…という方もいるかもしれません。
このような場合には、少し費用は掛かりますがミネラルウォーターを使う事をお勧めします。
そうする事でカルキ臭を気にせず、美味しいはと麦茶を抽出する事が出来るでしょう。
ただし、水道水を使う事自体がデメリットになるわけではありません。
何故なら水道水には殺菌作用のある塩素が含まれており、雑菌の繁殖を防いでくれるから。
意外に思うかもしれませんが、実は煮出したお茶より水出しのお茶の方が雑菌の繁殖を抑える事が出来るのです。
ただ、水出しの場合にはしっかり成分を抽出しようとすると2~3日と時間がかかるので、しっかり成分を抽出したいけど2~3日も待てない…という場合には、煮出した後に冷やす事をお勧めします。
ちなみに私は冷やす時間も節約したいので、水出しならぬお湯出しで抽出時間と冷却時間を短縮しています。
煮出して冷やす場合や、水出しではなくお湯出しをする場合は、常温で放っておくと雑菌が繁殖する危険があるのですぐに冷蔵庫に入れて冷やすようにして下さいね。
はと麦茶をおいしく飲む方法(煮出し編)
煮出して温かい「はと麦茶」を作る際には、温度や時間に注意しましょう。
熱すぎると茶葉が煮立ってしまって苦みが増してしまいます。
では具体的にどのようにしたら良いのでしょうか。
やかんで多めに作る場合
沸騰したお湯にティーバッグを入れるのではなく、やかんに水とティーバッグを入れて火をつけます。
そして沸騰してきたら弱火にして2~3分煮出せば完成。
ここでは、ティーバッグを入れるタイミングと弱火にするタイミングに注意しましょう。
ティーポットではと麦茶を淹れる場合
ティーポットにティーバッグを1包み入れて300ccのお湯を注ぎます。
そのまま5分程度蒸らせば完成です。
5分以上蒸らすと苦みが増すので、5分経ったらティーバッグを取り出すのを忘れずに。
なお、一度沸騰させたお湯は水道水のカルキ臭さが抜ける代わりに殺菌能力も落ちてしまう為、1日以上放置するのはやめましょう。
必ず1日で飲みきれる量を作るようにして下さい。
「家にあるのがティーバッグじゃなくて茶葉なんだけど…」という場合は、ティーバッグ1包を大さじ1杯程度と覚えておくと良いでしょう。
あくまで目安ではありますが、やかんで作る場合には水1Lに対して大さじ1杯または10g程度の茶葉がベストです。
ただし、同じはと麦茶と言っても茶葉によって適量が違う場合もあるので、パッケージに目安量が記載されている場合にはその記載に従ってください。
なお、煮出していると油のようなものが浮いてくる場合がありますが、これははと麦の植物油なので気にしなくて大丈夫です。
煮出し時間に気を付けて
はと麦茶をやかんで煮出して作る際、初心者がやってしまいがちな失敗が「煮出しすぎ」
「せっかくだから成分をしっかり抽出したい!」という気持ちがあったり、はと麦茶は通常の麦茶よりも色が薄いためちゃんと抽出で来てるか不安になってついつい煮過ぎてしまったり…
しっかり成分を抽出したい場合には、弱火にして2~3分ではなく20分程度煮詰めるのがおすすめです。
この時沸騰させたままではなく、90℃くらいに保ちつつ煮詰めるのがポイント。
煮出し時間が長ければ長いほど成分は抽出されますが、併せて「雑味」も多く混じって苦くなってしまうので注意して下さい。
いくら成分がしっかり抽出されても苦くて飲めなくては意味がありません。
また、色が薄くても先ほどご紹介した煮出し時間またはパッケージに記載されている煮出し時間や茶葉の分量が間違っていなければ大丈夫。
煮出しすぎるとお子さんは特に苦みを敏感に感じてしまい「はと麦茶は苦いから嫌い」と飲まなくなってしまうかもしれません。
様々な効能があると言っても、はと麦茶は薬ではないので無理して飲むのではなく味わって美味しく飲むようにしましょう。
ノンカフェインでも妊婦さんは要注意!
ノンカフェイン飲料は、カフェインの摂取を控えなければならない妊婦さんには嬉しい味方。
しかし例えノンカフェインでも、はと麦茶はカフェイン飲料と同様妊婦さんにはお勧めできません。
なぜなら「はと麦茶」に含まれる「コイクセノライド」という成分が胎児を「異物」と認識してしまい、流産や死産に繋がりかねないから。
さらに身体を冷やす効果もあるので、冷えが大敵の妊婦さんは飲むのは控えた方が良いでしょう。
コーヒーなどのカフェイン飲料と同様に飲み過ぎていなければ問題ない場合も多いそうですが、危険を冒してまで飲むものではありません。
はと麦茶が好きな方にとっては少し辛いかもしれませんが、可愛い我が子の為に生まれるまでは「はと麦茶絶ち」をする事をお勧めします。
まとめ
今回は、はと麦茶には美肌効果やむくみ改善、疲労回復など特に女性には嬉しい効果がたくさんある事や、美味しいはと麦茶の入れ方についてご紹介しました。
妊婦さんは残念ながら飲むのはお勧めできませんが、ノンカフェインでお子さんも安心して飲めて健康にも良いはと麦茶。
煮出す際には煮すぎないように注意して、はと麦茶で美味しく健康な日々を過ごしましょう。